デザイン:中島雄太(YUTA Design Studio)
ISBN:978-4-909442-14-7
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ゲリー・ヨハンソンは80年代中頃からフリーランスの写真家としてキャリアをスタートさせ、欧米を中心とした国、地域で撮影し、静かで重みのある写真を発表してきた、ヨーロッパを代表する写真家です。
本作「Ehime」は、文字通り愛媛県を撮影したシリーズになります。 ヨハンソンは70年代と80年代に1回ずつ東京を訪れたことがあり、日本という国や東京という都市にとても興味を持っていました。1999年に滞在制作で招待され、愛媛県に降り立った際には東京とのギャップに驚きつつも、自然とモダンな生活が入り混じるその様子に引き込まれたそうです。ヨハンソンは、滞在制作の1ヶ月間、愛媛県の隅々を車で巡り、大型カメラで撮影をしてきました。
今まで、愛媛県で撮影された作品はいくつかの本で発表をしてきていますが、1冊の本にまとめて発表することは初めてとなります。本作品集のために、改めてネガを掘り下げ、幾度も編集を繰り返し、何度でも読み返したくなる1冊となりました。
POP-UP / 展示 "Ehime"
book obscura (東京・吉祥寺)|2020年10月8日(木)〜 10月19日(月)
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ゲリー・ヨハンソン(Gerry Johansson)
1945年スウェーデン生まれ。10代の頃に写真に興味を持ち、60年代前半にニューヨークに移住。後に、Konstindustriskolan (現在のthe School of Design and Crafts at the University of Gothenburg)でグラフィックデザインを学び、15年間グラフィックデザイナーとして活動する間も写真を撮り続けていた。1980年中頃からフリーランスの写真家として働き始めたが、彼の初めての個展は1982年the Fotografiska Museet at the Moderna Museetとなる。2000年代からより一層精力的に作品集を発表し、国内外で展示をしている。