215 x 297mm|180頁|上製本
テキスト:佐藤時啓、伊藤俊治、飯沢耕太郎、平野啓一郎、齊藤未来
デザイン:野村浩
ISBN:978-4-909442-37-6
光・時間・空間・身体などをテーマに、ピンホール・カメラやカメラ・オブスクラ、長時間露光などを駆使して独創的な写真表現に取り組む佐藤時啓。
青森県八戸市にて6年に及ぶ制作期間を経て撮影された作品を中心に本書は構成されています。
「Magic Lantern」シリーズは、ろうそくやランプの光とレンズを利用して、ガラスに描かれた絵を投影する装置「マジックランタン(幻燈機)」から着想を得て制作されました。これまでの長時間露光による撮影手法を踏襲しつつも、祭りや漁港、名勝地などの風景を重ね合わせた新たな手法により、地域に潜在する歴史や文化的意識を想起させる作品群です。さらに、前方の景色を手元に映し出す光学装置の構造を用いた「Camera Lucida」シリーズ、シャッターを1時間開けたまま撮影した「An Hour Exposure」シリーズが加わります。 「八戸ハウス」と名付けられたトレーラーハウスを拠点に長期に渡って滞在しながら制作された作品群となります。
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佐藤 時啓
1957年山形県酒田市生まれ。美術家・写真家。1981年東京藝術大学 美術学部彫刻科卒業、1983年同大学大学院美術研究科修士課程修了。 1993年メルセデスベンツ「アートスコープ」グランプリ受賞、2015年第65回芸術選奨文部科学大臣賞受賞、第31回東川賞国内作家賞受賞。現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。