本作「KAKERA」は、新潟県津南町を皮切りに各地の博物館の収蔵庫や発掘現場で保管されていた膨大な資料である縄文土器のかけらを、箱のなかで中敷きや梱包として使用されていた新聞と共に、保管状態そのままに撮影した作品となる。

縄文土器、発掘された当時の新聞、そして田附が撮影した時間。一枚の写真の中に何層もの時間があり、埋もれ、忘れられていたものたちと対面することとなる。「声なきもの」、「わからぬもの」との対話から、その歴史や手の痕跡、失われた時間までをも捉える、田附のこれまでの写真にも通底する視座を見てとることができる。
過去・現在・未来が積み重なる「KAKERA」の写真を通して、自分たち、そして自分たちを取り巻く社会を見つめることとなるだろう。

"平箱の中にあった時間の断片の層は、過去と現在と未来は一続きとさせず、歪み、ねじれ、絡み合っていると気付かせる。
私たちはそういった時間の層の中を踏みしめている。"
（田附勝ステートメントより抜粋）


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特別カバー

（左）火星表面から初の写真　1976年（昭和51年）７月21日 朝日新聞（撮影：2016年３月15日 東京都杉並区）
（右）歌手 山口百恵　1979年（昭和54年)７月７日 朝日新聞（撮影：2017年10月11日 千葉県市川市）

今後上記の表紙のものは以下のタイミングでのみ販売します。

（左）
＊2月22日(土)：横浜市民ギャラリーあざみ野での石倉敏明氏との対談
＊3月5日(木)〜 23日(月) ：book obscuraでの刊行記念展示
＊今後開催されるイベント時
＊当ウェブサイト：メールでのみの対応（極小部数の取り扱い）

（右）
＊2月22日(土)：横浜市民ギャラリーあざみ野での石倉敏明氏との対談
＊3月20日(土) ：book obscuraでの町口覚氏+花岡秀明氏トーク
＊当ウェブサイト：メールでのみの対応（極小部数の取り扱い）

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イベント

個展「KAKERA」
＠ 横浜市民ギャラリーあざみ野
1月25日(土)〜2月23日(日)
詳細

個展「KAKERA」
＠ Gallery Side 2(西麻布)
1月31日(土)〜2月28日
詳細

写真集刊行記念「「KAKERA」をつくる」
＠book obscura (吉祥寺)
3月5日(木)〜 3月23日(月)
関連イベント多数：詳細